藤原くんが転校してからの私のことをざっくりと話しますと、普通に地元の中学に上がって、県内では可もなく不可もなくの高校に進学。
それからマンガ家になるために、京都に行って絵の勉強をしながら、コンビニでアルバイトをしながら、出版社に原稿を送るといった生活を送っています。
あの足の速かった藤原くんがまさか小説家を目指してるなんて、大変驚きました。
もちろん、病気のことも。
でも、マンガ家も小説家も同じ芸術の道であることには変わりありません。
どんな形であれ、同じ志を持っている人が同級生なんて。それもあの藤原くんだなんて。
思わず身震いがしたほど、嬉しかったです。



