唸る私を尻目に店長は愛想笑いを浮かべながら後退りした。
「あ…ごめんね?私、美里ょろしくね」
「…よろしくお願いします」
望ちゃんを椅子に座らせ髪を弄る。
「望ちゃんて幾つ?」
髪をとかしながらアップにしてみる。
「23です」
歳上かと思ってた…。
「あ!一緒。私も23」
鏡越しに望ちゃんが私を見上げる。
「全然見えませんね…私なんかよりすごく可愛らしい」
確かに多少童顔だとは言われるけど…。
望ちゃんが地味なのかも…。
開店前にメイクも済ませ
「今日は私のスーツ貸すからコレ着てみて?」
なんとか望ちゃんの準備が終わった。
その頃に時間を見計らって、ワザとらしく入ってきた店長がワザとらしく驚く。
「おおお!別人みたいだよ!よかったね望ちゃん」
当たり前。私がやったんだから。
「さっすが美里ちゃん!」
すり寄る店長をかわして、変わりに力強く肩を叩いてやり。
「帰り。松寿司で奢りね?」
店長が何か言いかけてたけど、望ちゃんを連れて私はホールに出た。
「美里さん?あの…私にこの仕事勤まると思いますか?」
歩きながら望ちゃんは深刻な顔で聞いてきた。
「どうして?」
今更悩むくらいならやろうと思わなければよかったのに…。
「私…。全然美人じゃないし。話上手って訳でもないし…」
確かに…。
「じゃあ。望ちゃんの得意なモノで勝負すればいいんじゃない?あとは…~まぁ。…話とかはだんだん慣れるだろうし?」
適当に言ってみた。
慰めると言うより軽く受け流す。
誰だって最初は悩むんだよ。
結局頑張れる人は残るし、頑張れなかった人は去る。
「あ…ごめんね?私、美里ょろしくね」
「…よろしくお願いします」
望ちゃんを椅子に座らせ髪を弄る。
「望ちゃんて幾つ?」
髪をとかしながらアップにしてみる。
「23です」
歳上かと思ってた…。
「あ!一緒。私も23」
鏡越しに望ちゃんが私を見上げる。
「全然見えませんね…私なんかよりすごく可愛らしい」
確かに多少童顔だとは言われるけど…。
望ちゃんが地味なのかも…。
開店前にメイクも済ませ
「今日は私のスーツ貸すからコレ着てみて?」
なんとか望ちゃんの準備が終わった。
その頃に時間を見計らって、ワザとらしく入ってきた店長がワザとらしく驚く。
「おおお!別人みたいだよ!よかったね望ちゃん」
当たり前。私がやったんだから。
「さっすが美里ちゃん!」
すり寄る店長をかわして、変わりに力強く肩を叩いてやり。
「帰り。松寿司で奢りね?」
店長が何か言いかけてたけど、望ちゃんを連れて私はホールに出た。
「美里さん?あの…私にこの仕事勤まると思いますか?」
歩きながら望ちゃんは深刻な顔で聞いてきた。
「どうして?」
今更悩むくらいならやろうと思わなければよかったのに…。
「私…。全然美人じゃないし。話上手って訳でもないし…」
確かに…。
「じゃあ。望ちゃんの得意なモノで勝負すればいいんじゃない?あとは…~まぁ。…話とかはだんだん慣れるだろうし?」
適当に言ってみた。
慰めると言うより軽く受け流す。
誰だって最初は悩むんだよ。
結局頑張れる人は残るし、頑張れなかった人は去る。

