そう考えているうちに、だいぶ歩いた。

「帰りたくないなぁ。」

「お嬢ちゃんお嬢ちゃん。5000円でどう?」

「はい?」

話しかけてきたのは、おじさんだ。

「えーっと。」

よくわからくて、返す言葉がなく黙っていると

「優しくするからおいで」

と、腕を捕まれ引っ張られた。

「や!やめてっ!」

「ほら、おいで」

「誰かっ助けて」