「ただいま〜」
家の中に入ると、ちょうどご飯ができたところだったようでおいしそうな料理の良い匂いが充満していた。
ママは料理がとても上手だ。
「おかえり。遅かったね、どこか寄ってたの?」
「うん、ちょっとね〜」
ママからの質問をサラリとかわし手洗いとうがいをして、晩ご飯の前に部屋着に着替えようと自分の部屋に戻る。
部屋に入って扉を閉め、ふとスマホを見ると1件の通知が入っていた。
そういえば、ずっとスマホを見てなかったなと思いながら開くと、その通知は優真からのものだった。
ファミレスで話したことがもう随分昔のことのように感じる。
そのくらい、今日は濃い1日だった。
もしかして、あの子と付き合うのを考え直すって、やっぱり必要なのはあたしだって、そう思い直したって連絡をくれたのではないかと、淡い期待を抱いてしまう。
でも、それはバカな妄想だったとすぐに気付かされた。
『考えてみたけど、彼女ができたからって華恋と一緒にいられないのは意味がわからないよ』
あたしはその文章を読んで、盛大なため息を吐いた。



