アヤは考えが足りないんだから、とナオが笑うとアヤはその可愛い顔で頬を膨らませた。
メイクとか何もしてないのに、あたしと並ぶくらい可愛くてちょっとムカつく。
「紫苑に私以外の女の子入ってくれて嬉しい〜!!」
吉原奈子は心から嬉しくてたまらないという表情をしていた。
この人たちは会ったばっかりなのにどうしてすぐに受け入れてくれるのだろう。
チョロいのか?
チョロいのはあたしの方か。
「あ、だけど、奈子がいるからカレンを姫にはできないだろ?どうすんだよ?」
「確かにね。カレンちゃんも知ってるかもしれないけど、紫苑の寵愛姫はひとりって決まってるんだ」
噂程度だったが、それは聞いたことがあった。
だから、紫苑の寵愛姫の座をみんな切望するのだと。
守られる唯一の姫、その肩書きはおいしすぎる。
「姫にはできないが、それに近い立場になる。それでもいいか?」
それって実質"姫"でしょ?
寵愛姫と何が違うの?
いまいちよくわからなかったけど、肩書きとかどうでもよかったので頷く。



