あ、これ本気のやつだ。
今まで感じたことのない空気感に鼓動が速くなった。
「覚悟ってどんなものかわからないですけど、私は拾ってくれたレオと、みなさんと一緒にいたい。それだけです」
口から出た言葉は漠然としていて、それでいて薄っぺらいものだった。けれど、あたしの中で現時点の精一杯の本気だった。
「この世界に入るということはリスクを伴う。だから覚悟が必要なんだ」
危ない世界だと知っていた。
知っていてついてきたのに、いざ目の前にすると怖気付きそうになる。怖い目になんて遭いたくないに決まってる。
それでも、あたしの居場所をここに作りたい。
「カレンが俺たちを信じるのならば俺たちはカレンを信じるし、全力で守る」
レオの言葉にあたしは唾をゴクリと飲み込んで、小さく息を吐き、覚悟を決めた。
「信じます」
漆黒の瞳を見据えてそう言った。
もう戻れない。
でも後悔なんか絶対にしない。
「よろしくね、カレンちゃん」
「ていうかさ、わざわざ覚悟とか聞かなくてもレオが連れてきた時点で紫苑に入れるの確定してただろ」
「そうは言っても、これから嫌でも俺らの揉め事に巻き込んじゃうことがあるかもしれないんだから一応聞いておいた方が良いだろ?」



