「カレンちゃん、見かけによらずいい性格してんね」
"見かけによらず"ってディスられてんのか?
まあ、敵になるつもりはないし、褒められてると解釈してしまおう。
「ありがとうございますぅ」
アヤの方を向いて、目を細めることを意識して笑顔を作るとアヤも笑顔を返してくれた。
ああ、これはたくさんの女を落としてきた笑顔だ。
「カレン」
すぐ隣から、聞き慣れない声があたしの名前を呼ぶ。
急に呼ばれたから、内心びっくりしたのを気付かれないように隠しながら口角を上げてレオを見る。
「はい、なんですか?」
すると、吸い込まれてしまいそうほど真っ直ぐな瞳に捉えられた。
あ、これ、逃げられない。
逃げるつもりは毛頭ないのに、そんなことが頭をよぎった。
「……紫苑の仲間になる覚悟はあるか?」
「……え、」
唐突な重い質問に戸惑いを隠せず、レオ以外の人の顔色を伺ってみる。
ナオもアヤもさっきまでの笑顔が消えて、レオと同様にあたしをじっと見ていた。
吉原奈子は落ち着きなくキョロキョロ全員の様子を伺っている。



