するとレオは小さく笑みを零して、こう言った。


「俺たちの仲間になるか?」


我ながら事が上手く運びすぎていて驚いたが、私の答えはイエスに決まっている。


「えぇ〜あたしなんかがいいんですかぁ?」


とびきり甘い声を出してやった。

なるに決まってんだろ。

そんなおいしい話、頷かない方がおかしい。


レオはあたしの頬を手で包み、指で涙を拭った。

レオはクールなイメージだったから、そんなことしてくれるとは思わなかった。

彼を見つめることしかできないあたしに、レオは優しく微笑む。



──勝った


あたしは心の中でほくそ笑んだ。