~真波side~
昨日はあんな事をされたから、なんか会いにくいし、話しづらい・・。ってか!!話しかけられても無視するんだっけッ?
もうッ、絶対話してやんないしッ。

「よッ!」

昨日の事気にしてもいないし・・。

「・・・・・・・。」
「真波、許してくれよッ・・・。ってかさ、何で俺だけ呼び捨てな訳?龍介だけ龍ちゃんって呼んでるけど・・。」
「それはッ!」

そう・・、私は龍ちゃんだけ「ちゃん」付けで呼んでる。どうしてかって言うと・・。

五歳頃、初めて龍ちゃんに告白されたんだ。

「まなちゃん、僕、まなちゃん大好きッ!」

その頃の「好き」は恋愛感情の好きじゃ、無いと思ってたし、龍ちゃんの事は「友達」として好きだった・・、だから・・。

「うんッ、まなも龍ちゃん好きッ。」

後、小さい頃は京介のこと「京ちゃん」って呼んでたんだ。でも京介は覚えてないみたいだけど。

告白をされた事を京介に言ったんだ、友達として、だと思ってたし、嬉しかったから。

「京ちゃん、龍ちゃんがね、好きって言ってくれたんだよッ。京ちゃんはッ?」

そしたら、京介は小さいながら嫉妬したらしくて・・、それからなんだ、京介がドsになったの。
まぁそれの前でも十分どsだったけど。
それで、小さかった私と龍ちゃんは怖くて呼び捨てで呼ぶようになった。

「おいッ!真波?どうしたんだよッ。」
「へッ?」
「もう、学校着いたけど、大丈夫か?」
「あッ・・、うん。」
「今度また聞くからなッ。」

・・・・・・!!あぁぁぁ!!無視するんだったんじゃんッ。
もう、私ってばいつもこうなんだよねッ・・。