「正直、付き合ってる間は星那私に凄く惚れてくれてたでしょ?」


えへへと笑いながら言うほの。


「酷いことしたのはわかってたし、裏切っちゃったのも自分なんだけど、まだ私のこと多少は好きでいてくれてると思ってたんだ。」


「日本での様子は聞いてたの。ベタ惚れしてる子がいるってことも。でも私が日本に帰ればまた私のこと好きになってくれるって思ってた。」


「だけどさぁ、現実そんな甘くなかったんだね」


涙を堪えてるほの。
俺が好きだった時の柔らかい表情に戻ってる。


「粘り続ければまた振り向いてくれるって思ってたけど、どんな時も星那の視線の先には私じゃなくて千菜ちゃんがいるんだもん。」


「あの子可愛いし、守ってあげたくなるような感じあるよね。星那がベタ惚れする理由もわかった気するもん。」