君が私を好きということ。


「「えっ」」

「ご、ごご、ごめんなさいいいいぃぃっ」

大声で叫ぶと、着替えだけ持ってリビングへ走る。
なんで一声かけなかったんだろう、せつなくんは脱衣所から呼んでいたのに。
ほんと、ごめんなさいだよ。ていうか恥ずかしいよ、相当恥ずかしい。
バスタオル巻いててよかった…

「あの、どうした?せつながなんかした?てか、それとも、俺を誘ってるわけ?」

声をかけられて顔を上げると、とわさんが不思議そうな目で私を見下ろしていた。

「え、えっと別に誘ってるとかそういうことを考えているわけでは全くなくてですねそのはい、いやでも別にせつなくんは全くもって悪くなくて、はい。ごめんなさい。」

「さっき叫んでたからまぁわかるけどさ(笑)」

「あああ、そうですよね、私あんな大声で叫んじゃって、その。近所迷惑とかあのほんとごめんなさい!」

「別にいいよ、っていうか、そんなに喋る子だと思わなかった。今日の練習の時ほとんどしおんとしか喋ってなかったでしょ?」

「今は、何か喋らなきゃと思っただけで…」

「そっか。でさ…」

私と目を合わせて言う。

「結花ちゃんの目の前にいるの、誰かな?」

「え?えっと、とわさん…です」


「じゃあ、左にあるのは?」

「んっと、、、お布団?」

みると、私が入っているうちに敷いておいてくれたのであろう布団が敷かれていた。


「答えは?」

「へ?」

一体とわさんは何を言っているんだろう。正直、訳がわからない。

「やっぱり、わかってないかー。…つまりね?」

とわさんが急に、私の肩を押して布団に押し倒す。急すぎる展開に焦ってジタバタしたけれど、その手はとわさんに押さえつけられて動けない。

「……っっ⁈」

瞬間、迫るとわさんの顔。
さっきのせつなくんみたいに、顔と顔が近づいて…
ぎゅっと、力を入れて目を瞑った。