君が私を好きということ。


歩いてきたので、家までとわさんの車に送ってもらうことになってるから、とわさんの車へ。

「後ろ少し狭いかもしれないけど刹那とのってねー」

とわさんが車に乗り込みながら言う。
後ろに乗って見ると、車自体は大きさはかなりあるけれど、後ろの席のほとんどが何か器具で埋まっていて少し、、かなり狭い。
せつなくんもとわさんに送ってもらうらしく、隣に座る。
狭くて、せつなくんと肩が触れてしまう。
右にいるせつなくんに極力当たらないように左に体を移動させると、せつなくんが私に手を回して自分の方に引き寄せた。

「へっ…?」

驚いてせつなくんを見上げる。
せつなくんは年下だけど、昔から小柄だった私よりずっと身長が高い。

「ぁ、あの、せつなくんっっ…」

「結花ちゃんってさ、実はかなりモテるよね?」

「そ、んなことないよ!」

ドキドキしたせいででつっかえていた声を絞り出し、慌てて答える。

車が減速し、電車が線路を通る。ガタン、ガタンという音が煩いほど聞こえる。でも私の耳には、その言葉がしっかりと届いた。

「よかったら、俺と付き合わない?本気で。」

息ができなくて苦しい。まさかこんなこと言われると思っていなくて、胸がドクン、ドクンと大きく音を立てている。体温も、熱の時以上に上がってるような気がする。
そして、せつなくんが顎に手をかけて…。

だけど、ゆっくりと近づいて来ていたせつなくんの顔が急に止まり、ちらりと右を見る。直後、せつなくんは私から手を離した。