君が私を好きということ。


「えっとじゃあ、このステップやってみよっか?」

「は、はい」

とわさんが細かく説明してくれて、それをせつなくんが見せてくれる。
これは知ってる…!

前に本で読んだことがあるものだ。
私の解釈が間違ってなければ出来る、はず。

「こう、かな?」

せつなくんがやって見せてくれたものより動きがすごくぎこちないけれど、同じような動きが出来ていると思う。

「そう!結花ちゃんすごいじゃん!ダンスやったことあるっけ?」

とわくんが驚いたように言う。

「あ、いや、これはただ本で見たことがあっただけで…」

「本で見ただけでできるなんてすごいよ!」

本心かどうかはわからないけど、せつなくんも褒めてくれて、すごく嬉しくなって、下を向いた。

あのあと、私が知らない動きもたくさん教えてもらった。

ものすごく緊張したけど、しおんちゃんがたくさん話しかけてくれたおかげで、大分雰囲気に慣れたような気がする。