好きなあの人

【緋南side】

皆に冷やかされながら並べていく。

その間も手を離してくれなかった。

「あ、あれが最後だな」

「頑張れー！もう少しー！」

ちょっとぽっちゃり系女子が息切れしながらもこちらに近づいてきた。

「お疲れ様〜ここにならんでね〜」

誘導しながら手を離す。

「俺、先生に伝えてくる」

「うん！」

そして念の為人数を数えてるとさーちゃんがきた。

「ひーちゃん〜お弁当は一緒に食べよ〜」

「うん！勿論〜」

そして人数を数え終わる頃に相原君は帰ってきた。

「じゃ、俺らも並ぼうか」

肩に手を置かれ引っ張られる。

「へっ？」

心配されてるのかな？。

走ったら転けそうになったし……。

「ありがとう〜優しいんだね〜」

お兄ちゃんみたいな性格な人だな。