心配性。

それがすごく分かるような事が
4年生の一学期に起こったのです。


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その日、私はお母さんと二人で
家にいました。


母「あー、ビール飲みたい!」

私「飲めばいいやん」

母「だって冷蔵庫のなかにあらへんもん」

私「じゃあ買ってこればいいやん」

母「え、一人で大丈夫?」


何を渋っているんだお母さん!

さっさといけばいいではないか!


私「大丈夫だって!だって
ここちゃんもう4年生なんだよ」

母「…まあ、それもそうだね!
じゃあ行ってくるわ!」


お母さんは、近くの居酒屋さんに
出掛けていきました。


どうせすぐに帰ってくるやろ。

私はそんな気持ちで待っていました。

ですが、どれだけ待っても
お母さんは帰ってきませんでした。

私「あれ…?」

もう、出掛けていってからすでに
一時間はたっていました。

あれ?どうしたんやろ…。
なんか事件に巻き込まれたとか!?
どーしよう…どーしよう…

私がいてもたってもいられなくなったとき
やっとお母さんが帰ってきました。


〈ホッ〉っとしました。


私「よかったぁぁああ…」

母「え?どうしたの?」


私「かくかくしかじかで…」

私が説明すると、

母「え!そーやったんや(笑)
そんなに心配性なら携帯買ったらんとあかんね」


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こうして、私は携帯を手にすることが
できたのです。