誰も知らない世界一のお姫様

裕樹さんはテレビをつけてそれ以上何も聞かなかった



「裕樹でいいよ」


「え?」


「だから、裕樹って呼べ」


「はい」


「あと、敬語もなしな」


「いや、でも」


「いいから」


「は、、、うん!」



嬉しかった


こんな私に優しくしてくれる人がいるなんて


いろいろ感激していると



「美麗亜、あれ美麗亜だよな?」



裕樹が指を指す方を見るとテレビには私の写真


そこには、西宮財閥のお嬢様


西宮美麗亜さんがいなくなったと書いてあった


そして、警察一体となって探しているとも


こんな大事になるとは思わなかった