誰も知らない世界一のお姫様

私と悠太は驚きを隠せなかった


でも、密かに気づいていた


裕樹にどこか惹かれていることを



「お前が?美麗亜と?笑わせんな。美麗亜は俺の許嫁だぞ?そんなことできわけねーだろ」


「できる。美麗亜はもう西宮財閥と縁を切ったからな。所詮、許嫁ってのも跡継ぎのためだけだ。美麗亜を愛してないお前とは釣り合うわけねーだろ」


「いい加減なこと言ってんじゃねーぞ!」



今にも殴りかかりそうな悠太


怖かった


私は毎日、悠太が不機嫌だったり


私が気に入らないことをすると迷いもなく私のことを殴っていた


いわゆる、DVをされていた


ドレスを着ることもある私は腕や背中を出すドレスを着ることもある


そのせいか、お腹は痣だらけ