誰も知らない世界一のお姫様

「何、世界一の西宮財閥に傷つけてるのよ!もう、あんたなんていらない」



いらない。要らない。イラナイ。



「おい、親がそんなこと言っていいと思ってんのか!?」



裕樹は真剣な顔で言ってくれた



「美麗亜は西宮財閥に相応しくないわ」


「本当にいらないんだな」


「えぇ」



涙が止まらなかった



「なら、俺がこいつもらうわ」


「なんですって!?」


「いらないんだよな?ならいいだろ」



裕樹は私の腕を掴んで家まで連れてきてくれた