「はぁ…」
「なーにため息ついてんのっ!」
私の肩を叩いてきたのは華桜。
華桜は廊下を覗いて
「あぁ、あれね。」
と言った。
「まだギクシャクしてるの?」
「ハルは普通に接してくれてるんだけどね」
「そっか…」
私も普通に接しられたらどれだけいいか。
でも、ハルと一緒にいると『玲』さんの事を考えちゃうの。
関係ないはずなんだけどね。
「まぁ、三月が気にしちゃうのは全然分かるんだけどね」
華桜が私の頭を撫でて
「春くんが好きなのは三月だから。それだけは信じてあげなさい。」
そう言う。
「ありがとう。華桜大好き」
私もハルの事信じたい。
だからそう言ってくれるのが本当に嬉しかった。