「じゃあ、行こっか」






華桜の合図でみんなで歩きだした。






「うわーーー!すっごー」






元々、華桜の知り合いの人がチケットをくれていたのでさっと園内に入ることができた。






「広い!」



「な!思ってたより色々あって面白そう」



「うん!」







最近のテーマパークって本当にすごい!なんて、私はおばさんかっ!
でも、そう思うくらい本当に凄かった。
なにがそこまで凄いのかよく分からないけど、取り敢えず凄い。







「どれから乗る?」







ウキウキしながら聞くと、







「あれからだろ!」







同じくウキウキしたハルがそう答えた。
ハルが指したのは急降下、急停止、急転回、急角度なんでもありのジェットコースター。

このテーマパークのオリジナルキャラクターのなんとか君?が前に着いていて可愛らしいけど、実際乗るととても怖い、と言うのを友達から聞いた。






「やっぱり!?だよね!華桜と桃山くんは?それでいいかな?」



「うん!」


「いいよ。っていうか、堺さん。凛太でいいよ」


「じゃあ凛太くんで!私も三月って呼んで!」