それは突然起りました。

県内の公立高校に通う私、笹中ありす(ササナカアリス)はいつものように
遅刻ギリギリの時間に家を出ました。
幸い、自宅から私が通う学校までは徒歩10分。
近所では大きめな自動車道から少しわき道を入って、
緩やかな坂を上った緑の木々に囲まれた校舎こそ私が通う、少し古い学校です。