【完】私の甘い彼氏様






「ちゃんとして欲しかった?」


「…っ!意地悪」




そんな言い方、良いって言ってるようなもんだぞ。

でも、次のキスはちゃんと美亜が俺のことを好きになってくれてからするって決めてるから。



「嘘だよ。行こっか」



美亜の手を引いてジンベイザメの方向に向く。

頭冷やさないとな…。


と、思ったのに美亜が俺の手を強く握って動こうとしない。




「しないの……?」




だから、そうやって上目遣いで言うなよ…。

っていうか、美亜はそれじゃダメだろ…。





「ジンベイザメ見に行こう」