「うぅ…混んでる…」 「大丈夫か?」 本当に今日は人が多いなぁ。 イルカショーの会場に着くのにこんなに手間取るなんて…。 と言っても、私がちっちゃいせいか…。 「美亜!」 私達の間を誰かが通ったから碧と手が離れる。 やばいっ! このままじゃ私、迷子になる。 「碧!」 碧の背中がどんどん遠くなっていく。 どうしようっ! 人の波を掻き分けて進もうとするけど、全然追い付かない。 碧も私を探してるけど、見えてないみたい。