【完】私の甘い彼氏様





「でも、一緒にいなかったのはあんたのためよ」



「意味…分からない…。私は碧と一緒にいたかったのに…」





碧に今日も祝ってほしかった。

昨日のように多くは望まない。

ただ、隣にいてほしかったの。






「美亜にとっては好きでもないやつといるよりは、私といた方がいいと思ったんでしょうね。」


「…」


「美亜は誰といたい?今、誰に会いたい?」






一緒にいたいのも、
会いたいのも





「碧…。」





私、いつからこんなに碧だらけになっていたんだろう?






「これって、私、碧の事好きってことなのかな…?」



「さあね?」



「早紀ちゃん、私の相談聞いてくれない?」



「親友のお悩み相談なんて受けるに決まってんでしょ?じゃあ、ショッピングモール着いたらファミレスにでも入る?」



「うんっ!ありがとっ!」 





早紀ちゃんがいてくれて良かった。
今日、帰ったら…碧に電話しようかな…。



なぜか今無性に、碧の声が聞きたい。