私が言うと早紀ちゃんがびっくりした顔して私を見る。
「あんた…碧の事好きになれたの…?」
私は逆に早紀ちゃんの言葉に驚愕して、顎が外れるんじゃないかというくらい口が開いた。
開いた口が塞がらないというのはこの事だ。
私、早紀ちゃんに碧の事好きじゃない事言ってないのに…。
すると私が疑問に思ってることが分かったのか早紀ちゃんが言った。
「美亜の事なんてなんでもお見通しよ」
「えっ!?」
それはそれで…怖い…。
でも、早紀ちゃんなら…有り得る…。
「で、どうなの?」
私の目をじっと見つめる早紀ちゃん。
私はゴクッと唾を飲み込んだ。
「分からないの…」
ずっと早紀ちゃんに言いたかったこと。
「分からない…?」
「うん…」
「あんたは碧の事どう思ってる?」
早紀ちゃんは真剣な顔して言う。
私の事でこんなに真剣に話を聞いてくれる友達なかなかいない。
私も今思ってること包み隠さず言わないと。
私は碧からもらったブレスレットを握りしめた。
そして、言葉を続けようとすると
「それ、碧からもらったの?」
早紀ちゃんに先をこされた。

