許さない、なんてもう言えるわけない。





「高田、本当にごめんっ!一番大切にしないといけないのに傷つけてしまって…。


でももう一生傷つけない。
ずっと大切にする。

だから俺と…もう一度付き合ってくれませんか…?」






付き…合う…?

碧以外の人と…?


碧が私のなかでこんなにもまだ大きな存在なのに…?

そんなのいいわけない。

橋戸くんを傷つけるだけだ。



それに、私は碧に告白するって決めたんだから。





「ごめんなさい…。」





こんなにも私を想ってくれてるのに…。


でも、私には碧を諦めて橋戸くんと付き合うって言う選択肢はないから。





「だよな…」





橋戸くんは笑っているけど顔は歪んでいて。

橋戸くんにこんな顔をさせてしまっているのは私なんだって思うと胸が苦しい。