もし美亜を傷つけるつもりで近づいているなら、私が許さないんだから。
「もしかして、高田の友達?」
橋戸巡が私に問いかけてくる。
こいつの問いに答える義理はないけど、ここで否定しても仕方ない。
「そうだけど?あんたは今さら美亜に何の用なの?」
ここで牽制しないと。
美亜が傷ついてしまってからじゃ遅いから。
美亜は心優しい子だからもしかしたら許してしまうかもしれない。
そしてまた傷つけられるかもしれない。
その前に私が近づかせないようにしておかないと。
「まってまって!状況が全く掴めないんだけど!」
隣でおとなしくしていた雛乙が騒ぎだす。
雛乙は私と美亜の友達。
いつもうるさくて慌ただしい。
でも、今は雛乙にかまってる暇はないわ。

