私と橋戸くんが並んで下駄箱まで歩く。
今までそんなに気にしなかったけど、橋戸くんって背高いんだな。
横顔もかっこいい。
橋戸くんに見とれて前を見ていなかった私。
するとおでこに痛みがはしる。
「いたっ!」
「おっと……大丈夫か?」
見上げるとそこにいたのは須賀先生。
朝教室で自己紹介していたその人だった。
「須賀先生。ごめんなさい。前方不注意で…」
「いや、大丈夫。それよりも君は…俺のクラス…かな?」
「はい、高田です」
私がそう言うと須賀先生は私を舐め回すように見始める。
やだ…。
なんか、怖い。
「そうか、よろしくな」
去り際に須賀先生が笑顔とは違う気味の悪い笑みをこぼした。
なんか…背筋がゾクッとした。

