私が鞄をごそごそと漁っていると 「待たせたな~」 碧が帰ってきた。 今日もやっぱりかっこいい。 なにをしてもかっこいい。 しかも、私の大好きなカフェオレがある。 きっと、覚えててくれたんだ。 あー、今、それはズルいよ。 「ん、美亜はカフェオレ」 「ありがと…」 碧に手渡されたカフェオレ。 それに残る微かな温もりに碧を感じて泣きたくなるのは、こんなにも碧が好きだから。 大好きだから。