「私、碧の事諦めなくても良いかな…」 まだ忘れるなんて到底無理だ。 こんなにも好きすぎる。 「諦めようと思って諦められるの?」 早紀ちゃんの言葉に私は頭をフルフルと横にふった。 だって、今までずっと忘れようとしてた。 でも無理なんだよ。 何をしても碧を思い出しちゃう。 「じゃあ諦めなくても大丈夫。」 早紀ちゃんは私に優しく微笑んでくれる。 私、碧を諦めなくてもいいんだね。 それだけで、なんか心が軽くなった気がした。