〔side 美亜〕



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逃げないで学校に来た私。



まあ、お母さんに強制送還されただけなんだけどね。

私のお母さんはそういうとこはとことん厳しい。

熱は37度7分ないと学校は休ませてくれないし、一度始めたことは途中で投げ出しちゃダメだって口酸っぱく言われた。

まあ、それはさておいて…。




これから碧がいない生活が続くんだと思うと生きていけるか心配…。


決して大袈裟じゃない。


だって、碧と一緒にいることは今まで日常の一部だったから。

普通なことだと思っていた事が実は特別な事だったんだ。





「美亜、おはよう」


「早紀ちゃん、おはよう」




早紀ちゃんと雛乙ちゃんには昨日報告済み。


碧と別れたことと、私の碧を諦める…という決断を。




「私がいるからね」




昨日はとても全てを話せる状態じゃなかったし、ほとんど慰めてくれていた。


だから、きっと聞きたいことは山ほどあるよね。

でも、私を気遣ってくれる。




「ありがと」



本当にいつもいつも、ありがとう。