【完】私の甘い彼氏様






いやいや、違う。

今は感動してる場合じゃないもん。


何をしに屋上にやって来たのか、だよ。





「どうして…?」




こんなところにまで来て、何をするの?

嫌だよ。

怖いよ。





「ちょっと話がしたくて…」




言いづらそうに言葉を濁す碧。

いい話じゃ無いことは確か。


だっていい話だったら、こんな顔しないでしょ?

私にはいつも満面の笑みで話しかけてくれるんだから。