「美亜ちゃんっ?」 するとどこからか雛乙ちゃんまで。 心配してるのが顔に出ている。 二人に支えられながらやっとのことで屋上までたどり着いた。 風が私たちの間を抜ける。 屋上には私の啜り泣く声しか響いていなかった。 何分間こうしていたんだろう? “キーンコーンカーンコーン” どこからか、警戒なチャイムの音が聞こえた。 「早紀ちゃん、雛乙ちゃん、ごめんね…」 1時限目遅刻決定。 二人のこと、何回巻き込めば私は気が済むのだろう?