【完】私の甘い彼氏様





「碧お菓子なに持ってきた?」




バスの中と部屋の中ではお菓子と飲み物は自由に飲食して良いことになっている。


若干の縛りはあるけど…。


例えば、お菓子はいいけど果物や賞味期限の近いものは禁止。

飲み物は炭酸はだめ、とか。



私は中学のときはそれすらダメだったから全然それだけで嬉しいけど……。

男子はなんで炭酸が禁止なんだって言ってたっけ。




「これとか、これとか」




碧が鞄の中からお菓子を取り出す。


棒状のチョコがついたお菓子とクッキー。




「これ、私が前に好きって言ったやつ…?」




碧が持ってきていたクッキーは前に二人で学校帰りにコンビニに入ったときにさりげなく好きだと言ったものだった。

碧に私の好きなものを知ってほしいな、なんて思って。


でも碧もただ好きなだけかも知れないし、今のなんか自意識過剰だったかな…。




「そうそう。美亜が好きって言うから見つけたとき買って食べたら俺も好きになったんだよな~」




きゅん。

今、きゅんて来た。


碧が私の事を私がいないところで思い出してくれた。

私が好きなものを碧も好きだと言ってくれた。


それたけで、こんなにも胸が締め付けられる。

いつの間にか重症だ、私。


こんなにも碧が好きなんて…。