約束だと、俺のいつも持っている物に澪の血を垂らすのだ。

だが、いつも持っている物なんてそうそうない。
じゃあ、、、


「護って貰うだけじゃ男じゃないんでね。」



そう言って、渡された短刀で澪の人差し指を少し切って垂れてきた血を一口舐めた。



「これだ、いいだろ。」



そう呟いた後、澪の桜色をした唇に優しく口付ける。



「俺だって、お前のこと護ってやりたいんだよ」


「うむ、、、君自身が契りの依り代となったのか。まぁ悪くないだろう。
これで、終了じゃ。」


そう言って、本当の本当に力の開放の儀式が終わった。