~千里side~

「澪っ、、、!!!」



俺を照れさせるようなひと言を発して舞を舞い始めた澪が、糸が切れたように急に倒れてしまった。

そのまま澪に駆け寄り、体を起こす。


「千里君、まだ終わってはおらんぞ!!!」


すると、澪のお爺さんであり、陰陽師の師匠が厳しい一声をあげた。


「どうして、、、?!」


「千里君、まだキミを婚約者と認める儀式が終わっておらん。」


「それならまた別に後でも、、、!」


「ならんのだ。澪はキミを護りたいのだと言った。
ならば、最後の最後だ。
千里君、キミが澪の血を垂らして、契りを結ぶのじゃ」


「千里君、早く終わって澪の霊力を安定させなければ澪の体力がもたないのよ、、、!お願い、千里君!」



お爺さんとお母さんである桜さんまでもが必死になって言う。



「、、、ごめん、澪。」