「そうじゃないだろう?」


「え?」


「どうして澪はいつも何も俺たちに報告しないんだ!」


「、、、ごめんなさい。」



お父さんは溺愛しているからこそ、私のお祓い様としての仕事には反対している。


しかも、怪我した日なんかは尋常じゃないくらい私が死ななくてよかったと大泣きするくらいだ。


でも、怒られるのは初めてのことだったのでビックリして言葉を失った。




「いつもは妖怪相手だし、お爺ちゃんの助けがあったからまだ仕事に対しては許してた。」


「はい」


「だけどな、今回は相手は妖怪じゃない。
れっきとした人間で、しかも体格が一回りも違う男なんだぞ?」


「はい」