お母さんはそう言ってパタパタと部屋を出て行った。


「澪、男と一緒だからって言って襲うんじゃないぞ」


「何言ってるの。そんな冗談言ってる場合じゃないのに」


「ほほほっ。…さぁてわかっておると思うが、澪。
話がある。後でわしの部屋に来るように。」


「はい。」


お爺ちゃんは仕事用の声で命を下し、すれ違いざまに真剣な顔をして、部屋を出て行った。