Gold Dragon


「じゃーさその怪我は何処でしたの?」


今度は違う質問をされた

私は慌てて傷を隠して

「こ、転けたんです!」

この嘘は流石に無理があったな


「転けて、ここまで怪我する?」


赤茶の髪の男の言う通りだ


転んだだけでこんな怪我はしないだろう


今になってもっとましな嘘を言えばよかったと後悔する