梨依side


ジリリリリリリリリリ


ガチャ


梨依 「 あ…… 」


なんてことだろう


時計を見たら10時30分


梨「 遅刻だ… 」


もう休んでもいいかなとも思ったけどそうはいかない


まだ寝ぼけている頭をたたき起こして準備を一応急ぐ


親が起こさないのとか思われるけど親なんていない


とっくに捨てられた


今のうちに自己紹介しとこうかな


如月 梨依(キサラギ リイ) 17歳 高2


親なし兄妹なし親戚なし


学校では「 悪女 」と呼ばれている


ちなみに彼氏もなし


愛なんてくだらない


みんな裏切る


なら信じなければいい


こっちから切り捨てればいい


そんな感じで私の通っている鬼桜高校に着いた


梨「 ふぅ 」


ガラッ

私が教室のドアを開けると一斉に視線が集まる


うるさかった教室はシーンとする


女1「 また来たよ(コソッ) 」


女2「 どーせまた男と遊んでたんでしょ(コソッ) 」


男1「 やっぱ美人だわー(コソッ) 」


男2「 ヤラしてくんねーかなー(コソッ) 」


男3「 言ったらヤラせてくれるだろ(コソッ) 」


聞こえてるわ、鬱陶しい


先生もなにも言わずに私はいない存在として扱われる


私の席は窓際の一番後ろ


最高の席だ


ん?なんで周り空いてるの


まぁいいけど


これ終わったら屋上でサボろ


とか考えながら寝て過ごした


キーンコーンカーンコーン


チャイムで起きて屋上に行こうとしたら


ガラッ


先「 席つけー転校生を紹介する 」


なんで今


まぁ関係ないからいいけど


先生の話を無視して屋上へ向かう




これからあなた達に出会う事で私の人生が変わることも知らずに