私は思い出そうとすればするほど、頭に痛みが走った。


「……いった」


「美音!?大丈夫!?」


「ねぇ、お母さん。私はどうして柊のこと忘れちゃったの?こんなに、大好きな人なのに…。どうして…?」


私が泣いて訴えると、お母さんも泣きながら私を抱きしめた。


「あれ?私、寝ちゃってたんだ」


目を覚ますと、ベットに寝ていて真っ暗になっていた。

部屋を見渡すと、部屋に貼っていた写真などがなくなっていた。