記憶の欠片


放課後。





「美音、今日一緒に帰ろ」




「またさらわれたら、たまったもんじゃねーし」



そう言って笑う日向と蓮。



「心配してくれてありがとう。でも今日は検査の日だから大丈夫」




「そっか」



「じゃあ、気をつけて帰れよ」



「バイバイ」




私が靴を履いてると、柊が来た。




「美音、一緒に帰ろ」



「今日は、病院なんだ」



「そっかー。…それって何時に終わる?」



「今、16時30分だから……18時には終わるかも!」



「なら、俺もついていくよ」




「え?」




「18時って遅いだろ。また美音になんかあったら、俺死んじゃうよ」



「死んじゃうって大袈裟だよ(笑)それに18時ってそんな遅くないし……。でも、いいの?」




「うん。俺がついて行きたいんだ」



「なら、お願いします(笑)」



私は柊と一緒に病院に行った。