記憶の欠片



「おい、美音大丈夫かよ?」


「うん。大丈夫」


「無理すんなよ」


「うん。これからバイトだから。話聞いてくれてありがとうね。じゃあ、また来るね!」


私はカフェを後にしてバイト先に向かった。


私は何で涼介を忘れたんだろう。



あんなに愛していたのに。



私の愛は忘れられるほど軽いものだったの?