記憶の欠片


公園につき、ベンチに腰をかけた。



「美音どうしたの?柊と一緒じゃなかったの?」



「一緒だったよ。私が好きな宇治金時買ってくれて楽しかった」


「なら、どうしたの?」


「私って最低だよね」


「どうして?」


「柊を傷つけてる。あんなに優しくしてくれてるのに」


「柊は美音が好きだからだよ。他の子には優しくないよ」


「だから辛いの」


「え?」


「柊ね、泣きそうな顔して笑うの。私に必死に隠して」


「………」