記憶の欠片

「もーう!蓮のせいだからね!」


「まぁまぁ…」


怒る私を頭を撫でてなだめる日向。

日向に頭をなでられると、不思議と落ち着く気がする。


「美音、これから暇?」


「うん。何もないけど」


「じゃあ、行こっか!じゃあな、蓮!日向!」


そう言うと、柊は私の腕を引っ張って教室を出た。