記憶の欠片





「美音ってさ、バカだよね」


「うるさい!」


私をバカにした目で見てくる蓮。


「まさか、いきなり叫ぶとは…」


「さすが、美音」


あとに続けて、日向と柊にもいじられる始末…。


私が今笑われている理由。

それは20分前。


英語の授業中、わからなすぎて寝てしまっていた。


「美音、寝てる」


「本当だ!」


私が寝ていることに気づいた蓮。


「…うーん、抹茶アイスー」


「…寝言でも抹茶かよ(笑)」


柊は呆れたように笑った。