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「あんた調子のんのも、いい加減にしなよ」
「ちょっと可愛いからって」
「蓮や日向だけじゃなくて、柊まで手だして」
3人の女の先輩に囲まれていた。
「あんたなんか、柊に釣り合わない」
「早く別れなよ」
「てか死んじゃえ」
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「美音!大丈夫?」
「あっ、ごめん。大丈夫だよ」
私は日向に声をかけられて、正気を取り戻した。
さっきのは何だったの?
もしかして、私が忘れてること?
私は先輩たちに、いじめられてたの?
「美音どうした?」
「…ううん!なんでもない!」
後から来た、柊と蓮も心配そうな顔をして来た。
私はどうして記憶をなくしたんだろう。
今のことが少なからずも関係してる。
そう思うと、すごく怖くなった。
