「おはようございます須藤先生!今日は来るの早いですね」


約束してから毎日、須藤先生は時間があると病室に来て話し相手になってくれている。




「今日は午後から外来あるから早めに来たんだ」




「えっ、琴ちゃん俺の時と態度違くない?」



「違くないです~」



「絶対違うよ。響紀には優しい」



「そんなことないです~。もう診察終わったんだし仕事に戻ったらどうですかー?」



「そうですよ蒼生先生。そろそろ外来のほうに行かないと」


佳純ちゃんナイス!!



「それじゃあ長谷川さんと俺は、外来の方にいるからごゆっくり~」


蒼生先生と、佳純ちゃんがいなくなると、須藤先生が近くに置いてある丸椅子に座った。



「蒼生先生と、いつも楽しそうだね」



「楽しくないですよ!さっきも退院させて欲しいって頼んでたんですよ」



「やっぱり早く退院したい?」