「そっか…カフェの方にはちゃんと言ってあるから安心して」
「うん。店長から聞いた。先生ありがとう」
「琴ちゃんが、ありがとうって…長谷川さん今の聞いた?」
「はい、ききましたよ。先生良かったですね」
なんであんなに喜んでるんだろ?
蒼生先生にいつも冷たいから?
「うん」
「蒼生先生もう仕事戻ったらどうですか?」
「聴診したらね~。これも仕事だし」
テンションが下がって俯いていると、佳純ちゃんにボタンを外されて蒼生先生に聴診された。
「もう病室から出ちゃダメだよ。あとお昼まで寝ていなね」
「読書ならしてもいいでしょ?」
「熱上がりそうだから、寝ていること」
「…はい」
まぁ、歩いてつかれたし、大人しく寝ていようかな。
窓の外の景色を眺めながら、眠った。