「いや、脱走とかじゃないから大丈夫だよ」



「あっ、そうだね!須藤先生に捕まってるしね」



「僕が病室まで送るので、安心してください」



「ありがとうございます。よかったね琴ちゃん」



「アハハハ…ハ…ハ」


ナースステーションを通って、病室に着いてベッドに座った。



「先生、今日はありがとうございました」



「琴ちゃんが良ければなんだけど、時間あるときお見舞いに来てもいいかな?」



「はい!私ずっと暇なんで来て欲しいです!!」



「じゃあ、約束ね」



「はい!」 


須藤先生と入れ違いで佳純ちゃんが入ってきた。


「琴ちゃんいつの間に脱走したの?」 



「違うよ。脱走したんじゃなくて、バイト休むって連絡してなかったから慌ててカフェに行ったの」



「慌てて!?走ってないよね?」